
画像処理とは?
画像処理とは、デジタル画像に対して特定の対象を判別し、大きさや形状色合いなどの特徴的な情報を抽出するコンピューター上でおこなわれる処理です。
汎用性が高く、スマートフォンの顔認証など身近なところでも活用されています。
動画画像処理ソフトKM2.0とは?
KM2.0では、豊富な画像処理メニューをマクロリストで管理し一括で実行、輝度の情報や特徴点の変化など計測エリア内の画素情報を比較しやすいデータへ最適化処理ができます。
輝度情報を二値化し各粒子にラベリングを施しカウントしたり、輝度分布を疑似カラー化したり、カラーカメラのRGBの各輝度値をグラフ評価したり、現象ごとに輝度分布の特徴点を抽出し比較しやすい時系列グラフで表示できます。
グラフデータだけでなくCSVファイルも出力可能です。撮影した現象の輝度値の変化から比較データを作成する画像処理ソフトウェアです。
主な用途
- 液滴の粒子数カウント
- ・微粒化ノズル
- ・クラッド溶接
- ・ショットブラスト
- ノズル噴霧の輝度分布
- ・塗装ノズル
- ・二流体ノズル
- ・スプレーガン
- 溶接解析
- ・ファイバーレーザー溶接
- ・ディスクレーザー溶接
- ・青色レーザー溶接
計測エリア内で噴霧された液滴の輝度情報を二値化処理することで、画像内の粒子数を1フレームごとにカウント。複数フレームの情報を処理することで時系列グラフデータを作成。どのタイミングで粒子数が増減するのかグラフで判断できます。
圧力変動による液滴量を数値化し、塗装ムラの原因を調査することができます。
画像処理で噴霧の輝度情報を疑似カラーで表現。
2~16階調で計測エリア内の分布を数値化、各階調ごとの最小最大輝度や輝度面積比率(%)も一覧で数値化できます。
ノズル形状や流量調整による時系列変化を輝度の分布で表示、噴霧量が均一に推移しているか、粒子カウントでは対応できない高濃度の液滴も疑似カラーで評価しやすくなります。
カラー溶接カメラシステムで撮影した画像からRGB輝度分布を時系列グラフで表示。
カラーカメラで取得した画像から色味の情報を数値化。
RGB成分を分けてグラフ化することで、赤熱している溶融状態から凝固にむけて変化する様子をRGB各輝度の変化で数値データとして管理できます。
搭載している画像処理機能
フレーム間演算 |
背景画像作成、画像間演算(動的・静的)、スロット読込、ファイル読込 |
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カラー処理 |
輝度調整(コントラスト・ガンマ)、色調整(色相・彩度・明るさ)、ベイヤー展開、カラーマトリックス、グレースケール処理/正規化 |
平滑化・ノイズ除去 |
平滑化、ガウスぼかし、バイラテラルフィルター、メディアンフィルター、エンボス |
フィルター |
カスタム(マトリックス指定)、凸部抽出/先鋭化、 エッジ抽出(カーシュ/ソーベル/ロバーツ/フォルセン/プレウィット/ロビンソン/ラプラシアン) |
モルフォロジー |
膨張/縮退、OPEN/CLOSE、トップハット/ブラックハット、グラディエント |
変形 |
拡大、縮小、回転、移動、水平反転、垂直反転 |
二値化 |
輝度二値化、色相二値化、彩度フィルター |
二値化画像処理 |
粒子削除(面積・円形度・扁平率)、穴埋め、輪郭部抽出、細線化 |
計測 |
自動粒子計測(ラベリング・粒径分布)、画像オーバーレイ出力、RGB統計、疑似カラー計測 |
基本計測機能 |
キャリブレーションによる実長計測、時間のキャリブレーション、ROI設定 |