運動解析ソフト「Motion Ⅴ」は、複雑な運動を解析し、動画から得たデータを用いて移動量や速度、加速度、角度を正確に把握します。フレーム間で移動する輝度パターンを計測し、分かりやすいユーザーインターフェースで迷わず解析結果を出力します。「Motion Ⅴ」は高度な解析手法で、バイオメカニクス研究の有力なパートナーとなります。
ロボット溶接の動作を解析
ピッチングフォームを解析
計測結果をCSVデータで出力
「Motion V」は、あらゆる映像ソースから2次元、3次元運動解析のデータを最先端の画像処理技術で取り出し定量化します。画面上の輝度情報をソフトウェアが読み取り、フレーム間で移動するパターンを追尾し計測します。ユーザーインターフェースはツリー構造により操作が簡単で、直感的に理解できるよう設計されています。算出した計測結果は、CSVデータで出力が可能です。
撮影協力:東京農業大学 「農友会弓道部」の皆様 / 湘南工科大学 弓道部の皆様
弓道の動作をハイスピードカメラを使って撮影。動作をスーパースロー映像で可視化して2次元の運動解析によるフォームの精密な分析をしました。
※関連記事:運動解析(モーションキャプチャー)とは|運動解析の意味や研究目的を事例動画と合わせて解説【技術コラム】
GoProや市販のビデオカメラでも解析できる
産業用カメラはもちろんのこと、GoProや市販のビデオカメラ、ドローンで取得した動画など様々なデバイスに対応します。
解析手順がわかりやすく計測結果まで迷わない
ソフトウェアのインターフェースは、ツリー構造で表示。煩雑な手順が無いので直観的でわかりやすい操作性を実現しています。
輝度加重平均・重心計算・円検出など充実した追尾機能
運動解析(モーションキャプチャー)では、解析したい対象物にマーカーを配置して動きを追尾していきます。「Motion Ⅴ」では、円重心、重みづけ、円フィッティングなど精度向上のためのツールを多数搭載しています。
広範囲の撮影にも対応
広角レンズを使用した広範囲の撮影では、計測精度に大きく影響する歪みが発生することがあります。「Motion Ⅴ」ではレンズで歪んだ画像を補正する機能を標準装備しています。
対象となる物体だけを抽出
事前に撮影した静的な背景画像に、動的な計測対象(差分領域)が存在した場合、背景差分で動く物体だけを抽出できます。移動物体のみの画像で、容易に自動追尾を行うことができます。
運動解析ソフト「Motion Ⅴ」は、豊富な解析メニューで様々な現象を定量化します。解析結果は、アニメーション、数値データ(CSV)、グラフデータで出力が可能です。
スポーツ
・フォーム、パフォーマンス解析
(陸上、ゴルフ、野球、テニス、卓球、器械体操、剣道など)
・ボールの軌道・速度
工業分野
・ロボットアームの動き
・自動車の衝突試験
・モーター、ギアの回転
・振動実験
化学・バイオ分野
・顕微鏡下での微生物の運動
・動物の行動解析(ラット、サルなど)
・昆虫の羽ばたき
医療分野
・リハビリテーション(車いす、水中歩行など)
・血液の流れ
・眼球運動
追尾機能 | ◇自動追尾(正規化相互相関追尾、画像追尾相関、ニ値化追尾、色相ニ値化追尾、チェッカーマーカー追尾、粒子追尾) ◇手動追尾(デジタイズ) ◇最大計測ポイント数:無制限 ◇最大計測フレーム数:無制限 |
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キャリブレーション | 2D:標準キャリブレーション、二次射影変換キャリブレーション、グリッドキャリブレーション 3D:DLT法 / 直方体スケール自動認識機能、ダイナミックキャリブレーション |
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対応ファイル | 静止画:PNG、TIFF、GIF、JPEG、BMP 動画:AVI、MP4 他(それぞれモノクロ8bit / カラー24bitのみ対応) |
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動作環境 | OS:Windows10 / 8.1 / 8 / 7(64bit / 32bit ※64bit推奨) CPU:Core i5以上 ストレージ:10GB以上の空きが必要 メモリ:4GBのRAM(8GB以上を推奨) モニタ:1366×768以上の解像度 |
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