
くしゃみをした時の飛沫:可視化映像
日常生活や作業環境では、呼気、発声、くしゃみ、咳などによって発生する飛沫・エアロゾルの挙動が課題となる場合があります。これらは目視では確認しにくいため、どの方向へ飛散するのか、どの範囲に広がるのか、空間内にどのように滞留するのかを把握するには、可視化技術が有効です。
飛沫・エアロゾルを可視化することで、マスク、フェイスシールド、吸引、換気、空調、人と人との距離など、条件の違いによる粒子挙動を比較できます。対策前後の違いや、現場ごとの課題を映像として確認しやすくなります。
カトウ光研では、飛沫・エアロゾルの飛散や浮遊、滞留の様子を可視化する技術をご提案しています。微小な粒子の動きや粒子数の変化を、可視化技術と画像処理によって確認し、再現が難しい現象や現場の課題に合わせた撮影・解析方法をご提案します。

飛沫とエアロゾルの主な違いは、そのサイズ、飛散する距離、および空中での持続時間にあります。飛沫はエアロゾルよりも大きな粒子で、水分を含んでいるため重く、発生源から近い範囲に落下しやすい特徴があります。
これに対してエアロゾルは非常に小さく軽く、気流に乗りやすいため、長時間空中に留まりやすく広い範囲に渡って拡散する可能性があります。
飛沫とは、人が咳やくしゃみ、会話、発声などをする際に、口や鼻から放出される水分を含んだ粒子のことです。比較的大きな飛沫は重力の影響を受けやすく、発生源の近くで落下しやすい傾向があります。
一方、飛沫に含まれる水分が蒸発すると、より小さな粒子として空気中に浮遊しやすくなる場合があります。このような粒子は飛沫核と呼ばれ、気流や換気条件によっては長時間空気中に残り、発生源から離れた場所まで移動する可能性があります。
エアロゾルとは、空気中に浮遊する微小な液体または固体の粒子の総称です。黄砂、花粉、粉じん、煙、ミストなど、自然界や生活環境、産業環境で発生するさまざまな粒子が含まれます。
エアロゾルの粒子径や浮遊時間は、発生条件、粒子の成分、湿度、気流、換気条件などによって変化します。比較的小さな粒子は空気中に浮遊しやすく、気流に乗って広がる場合があります。
病原体を含むエアロゾルが発生した場合、人が吸入することで体内に取り込まれる可能性があります。特に換気が不十分な空間では、空気中に粒子が滞留しやすくなるため、飛散範囲や滞留状態を可視化して確認することが重要です。
撮影協力:慶應義塾大学 理工学部 応用化学科 環境化学研究室 奥田 知明 教授
研究室URL: https://www.applc.keio.ac.jp/~okuda/
・一般環境での発音時の可視化
・清浄度の高い環境で発音・息を吐いた時で可視化
・清浄度の高い環境でマスク着用時に漏れ出る呼気

発音時の飛沫

画像から飛沫の数をカウント
一般環境で、発音時に発生する飛沫・エアロゾルを可視化した事例です。微粒子可視化システムは、微小な粒子を高感度に捉えられるため、飛沫・エアロゾルだけでなく、室内に滞留しているほこりや微粒子も同時に可視化される場合があります。
そのため、一般環境では、発音によって発生した粒子と、もともと空間中に存在していた粒子を判別しにくくなることがあります。飛沫・エアロゾルの挙動を確認するには、撮影環境の清浄度、背景粒子の少なさ、照明条件、画像処理条件を整えることが重要です。
粒子数のカウント機能を使用する場合も、対象粒子だけを評価できるように、撮影前の環境確認やしきい値設定などの調整が必要になります。
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息を吐いた時のエアロゾル

画像からエアロゾルの数をカウント
”ぱぴぷぺぽ”の半濁音を発声した時と、ゆっくりと息を吐いた状態の可視化を行っています。外乱となる滞留する粒子が少ないため、飛沫はもとより呼気に含まれる微小なエアロゾルまで判別できるレベルで可視化できています。

不織布マスク着用時

ウレタンマスク着用時
マスクを着用した状態で、ゆっくり息を吐いた時のエアロゾルを可視化しています。不織布マスクでは、エアロゾルが漏れ出る様子はほとんど確認できません。一方、ウレタンマスクでは息を吐いた時に漏れ出るエアロゾルが可視化できています。
くしゃみの際に飛散する飛沫を測定しています。PTV(粒子追跡法)で画像から飛沫の速度ベクトル(U,V,W)を算出しました。PTVでは、飛沫が動きをハイスピードカメラで撮影し、撮影されたスーパースロー映像から飛沫の移動量を求めます。くしゃみの際の飛沫を定量的に評価できます。
飛沫・エアロゾルの飛散の仕方、滞留する様子までを可視化。画像処理でよりわかりやすくすることで、条件の違いを比較しやすくなります。
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撮影協力:筑波大学 体育専門学群 浅井 武 先生
感染経路として器具されているエアロゾルを可視化して、PIVで解析。ランナーの呼吸を例として残留するエアロゾルの周囲への影響を評価しています。
お役立ち資料【プレゼンにも使える】
「PIV入門ガイド|必要な機材から計測手順までわかりやすく解説」
「PIVって何?」「何ができるの?」「必要な機材は?」などこれからPIVをご検討されている方へ、大まかな概要を掴めるPIVの入門ガイドです。まずはPIVとはどういったものか?ざっくりと把握できます。資料をダウンロードする
撮影協力:藤田医科大学 医学部 歯科・口腔外科学講座 小林 義和 先生 金 珉廷 先生
歯科治療中に飛散してしまうミストを見える化しています。歯科治療では、医療従事者や患者の方への飛沫感染によるリスクがあります。飛散してしまうミストは、バキュームを使って吸引をしています。吸引の効果を可視化技術で検証した事例です。
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オフィスワークでの人からの呼気が周囲へどのように拡散していくか?検証しました。呼気に含まれるエアロゾルを可視化用レーザーシート光源を使用して見える化しています。
ご検討中の実験対象や現象に合わせて、
可視化・解析方法をご提案します
飛沫・エアロゾルの可視化では、発音時や呼気、マスク着用時、歯科治療、室内空調、
ランニング時など、条件によって変化する粒子の飛散・浮遊・滞留の様子を見える形で確認できます。
微粒子可視化システム、ハイスピードカメラ、PIV・PTV解析を組み合わせることで、
粒子数の変化や飛散方向、速度ベクトル、対策前後の違いを評価しやすくなります。
「飛沫やエアロゾルの飛散範囲を見たい」
「マスク・吸引・換気条件の違いを比較したい」
「粒子数の増減や滞留の様子を確認したい」
「PIV・PTV解析で速度や拡散挙動まで評価したい」など、
確認したい内容が明確に固まっていない段階でもご相談いただけます。
まずは技術相談、または関連カタログの確認からお気軽にご利用ください。