システムシュリーレンSS seriesは、光軸調整の大幅な簡素化により、これまで手間が掛かっていたシュリーレン撮影が手軽に行えます。Wパス方式(観測空間に2回平行光が通過)によって微細な現象も高いレベルで可視化を実現します。コンパクトな筐体で省スペース設置が可能な点も魅力の一つ。スライド式光学系により観測空間の調整が自由自在で、研究に応じた最適な設定ができます。
溶接シールドガス
水中超音波(300kHz)
高圧エアノズルの噴流
シリンダー内の燃焼波
ラバールノズルからの超音速流れ(衝撃波)
プラズマアクチュエータ
撮影協力:
東洋大学 理工学部機械工学科 航空宇宙システム研究室 藤松 信義 先生
超音速流中における航空機・宇宙機モデルまわりの流れの可視化画像です。
大気吸込式超音速風洞装置を製作して、設計マッハ数2.0、断面40mmx40mmの流路内に航空機モデルを設置。モデルまわりに発生する流れ場を可視化しました。
半頂角15°のくさびまわりに発生した衝撃波角度から、設計マッハ数通りに超音速風洞装置が作動していることがわかります。また、スペースプレーンやMiG-29のような複雑なモデルまわりに発生する衝撃波や膨張波も、鮮明に捉えることができています。
圧縮性流体の研究、衝撃波の可視化
超音波の可視化
燃焼・爆発現象の観測
ガラス・IRカットフィルタの品質評価
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モデル | 観測有効径 | サイズ(W×D×H mm) ※突起部・ミラーを除く | 観測時の長さ(W) | 光源 | 重量 ※電源を除く |
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SS50Ⅲ-L5C | φ48mm | 455×205×292 | 585mm | LED 5W | 約7kg |
SS100 | φ100mm | 585×299×421 | 860mm | キセノン 75W | 約21kg |
SS100-300W | 590×300×468 | 855mm | キセノン 300W | 約23kg | |
SS100-L | 578×300×421 | 851mm | LED 5W | 約20kg | |
SS150 | φ150mm | 720×405×476 | 1080mm | キセノン 75W またはLED 5W | 約40kg |
SS200 | φ200mm | 935×490×520 | 1290mm | キセノン 75W またはLED 5W | 約68kg |
※本体サイズは予告なく変更することがあります。ご了承ください。 ※キセノン・LEDの交換ランプも取り扱っております。お気軽にお問い合わせください。 |
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ミラースタンド
対象物が有効観測範囲に収まらない場合、ミラースタンドが有効です。反射ミラーを取り外し、ミラースタンドへ取り付けて設置することで、自由に観測空間を拡張できます。
拡大光学系
ノズルからの噴流可視化に最適な光学オプションです。観測空間を現象に合わせて拡大して撮影ができるので、局所的な流れや微細な構造を詳細に把握できます。
撮像部(ハイスピードカメラ・高解像度カメラ)
現象に応じてハイスピードカメラや高解像度カメラを選択いただけます。
「高速現象における対象物の形状変化を正確に把握する」、「微細な構造を観測して検証する」などカメラスペックの最適なご提案をいたします。
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使用機材
撮影協力:横浜国立大学 空気力学研究室 北村 圭一 先生 福嶋 岳 特任研究員
超音速流れ中に置かれたオブジェクト周りの衝撃波をシュリーレン法で可視化しています。オブジェクトは直径14mm 半長角15°の円錐型模型。主流マッハ数1.8の流れで発生する衝撃波をシュリーレン法で可視化し、ハイスピードカメラで撮影した映像です。撮影した映像から画像解析でマッハ角を算出しマッハ数の推計まで行った事例となります。
シュリーレン法とは、透明体の中に屈折率の異なる部分があるとき、光の進行方向の変化を利用してその部分が明確に見えるようにする光学的手法です。媒質中を伝播する衝撃波や超音波の進行状況、炎による気流の上昇...「シュリーレン法とは」続きを読む
使用機材
撮影協力:豊田工業高等専門学校 機械工学科 小谷 明 先生
超音速で伝播する衝撃波をシュリーレン法で可視化しました。衝撃波管で発生させた衝撃波をオブジェクトに衝突させ、反射する様子をシュリーレン法で捉えています。
衝撃波(shock wave)とは、物質の速度が音速を超える速度で移動するときに生じる現象です。これは、物質内の圧力、密度、温度などの物理的性質に急激な変化を引き起こします。爆発や超音速の飛行物体、特定の工業...「衝撃波とは」続きを読む
使用機材
次世代エネルギーとして注目される「水素」をシュリーレン法で可視化した事例を紹介いたします。ノズルから放出される水素の”密度差”をシュリーレン現象として捉えています。
シュリーレン法は、光の屈折現象を利用して密度変化を可視化する技術です。このシュリーレン法を用いることで、超音波の伝播状態を観測することができます。さらに専用...「水素とは|次世代エネルギーの可視化技術」詳細ページ
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システムシュリーレンSS100全体
外形寸法
φ100mm:観測有効径
システムシュリーレンSS100では観測エリアへ対象物を配置(またはかざす)して観測します。図の例では、エアノズルから音速で流れる空気を可視化しています。ノズルから音速で流れる空気の衝撃波(ショックダイヤモンド)が観測できます。
反射ミラーを取り外して三脚に設置したイメージ
超音速風洞の窓越しに反射ミラーを設置したイメージ
反射ミラーを取り外して三脚に固定することで、観測エリアを拡張できます。可視化したい対象が大きい場合や装置の観測窓越しなど、観測エリアを拡張して撮影することができます。
新次元の”見える化”を叶える
シュリーレン用画像処理ソフトウェア「SS Viewer」
これまで見えなかった微細な密度勾配を、シュリーレン現象にカスタマイズされた画像処理で見える化。
複雑な設定や操作は不要で、手軽に使用できます。通常のシュリーレン撮影だけでは捉えられなかった現象を明らかにします。見えなかった世界を見える化する新たな画像処理ソフトウェアです。
追従する弱い衝撃波の伝播まで捉える
オブジェクトを配置して、斜め衝撃波が伝播する様子をシュリーレン法で可視化した映像です。高速で伝播していく衝撃波を、ハイスピードカメラで撮影し、「SS Viewer」で画像処理を行いました。
通常のシュリーレン映像では捉えきれない ”弱い衝撃波”が追従して伝播していく様子までわかります。
システムシュリーレンの製品カタログダウンロードを下記よりお受けしております。
製品の詳細・技術相談などもお気軽にお問い合わせください。
※お電話でも受け付けております。
☎0463-91-1281
9:00~18:00(土日祝日を除く)