
凹面鏡式シュリーレンCM seriesは、最小の収差を追求した凹面鏡を使い、様々な対象を高精度な観測を可能にします。細部にまでこだわった製品設計により、シュリーレン法の観測を最高の状態で行うことが可能です。

凹面鏡式シュリーレンでは、基本レイアウトとして光学系をZ型に配置します。点光源から発した光が2枚の凹面鏡で平行光束(平行な光)を作り、観測エリアとなります。再び光が点に結像する位置で、ナイフエッジによって主光束がカットされます。主光束がカットされ、密度勾配により屈折した光がシュリーレン現象としてカメラに投影されます。

シュリーレン用キセノン光源(点光源)
点光源からピンホールまでを一体化し、複雑な光軸調整を簡素化したシュリーレン用キセノン光源です。※単体での販売も行っています

シュリーレン用凹面鏡
パイレックス仕様の凹面鏡は熱による膨張を抑え、アルミニウム蒸着とシリコン保護膜による二重の表面処理で、表面の劣化防止と高反射率の保持を実現します。※単体での販売も行っています

屈折用平面鏡
平面鏡で光を折り返すことで、全体のスペースを圧縮してコンパクトな配置が構築できます。微調整機構、マグネットホルダー付属
※単体での販売も行っています

ナイフエッジ
平行光束から主光束をカットし、シュリーレン像を作ります。
仕様:片刃式、X軸±15mm調整可能
※単体での販売も行っています

カメラ(撮像部)
現象に応じてハイスピードカメラや高解像度カメラを選択いただけます。
「高速現象における形状変化を正確に把握する」、「微細な構造を観測して検証する」などカメラスペックの最適なご提案をいたします。
※製品のデザイン、仕様は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。
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