事例動画:シュリーレン法

シュリーレン法

がん治療の薬剤へ衝撃波が伝播

撮影協力:東京大学 医用精密工学研究室 中川 桂一 先生
本動画では、がん細胞破壊を目的とするPCND(phase change nano droplet)を気泡化させるための、衝撃波の伝播を可視化しています。

【実験の目的】
実験では、薬剤(ドラッグデリバリーシステム:DDS)を用いたがん治療の検証を目的としています。薬剤であるPCND(フェイズ・チェンジ・ナノドロップレット:音波感受性薬剤)へ衝撃波を伝播させ気泡化することで、がん細胞破壊を促進します。本研究では、PCNDが気泡化するメカニズムを解明することを主目的としています。

【実験環境】
PCND粒径:500~600nm
気泡化したPCND:数μm
二重の容器:外側20mm(水)内側10mm(PCND溶液)

【実験の手順】
・外側容器内に満たされている水にNd:YAGレーザー(波長:1064nm 120mJ)を照射
・レーザー誘起アブレーションにより、プラズマと気泡が発生
・急激な膨張により発生する衝撃波が、放射状に伝播(水中での伝播速度:約1500m/s)
・衝撃波が上部内側容器に伝播し、PCND溶液の波面で反射して下へ
・伝播した衝撃波によってPCNDが気泡化

【可視化映像】
・気泡化した水が破裂した際に発生する衝撃波をシュリーレン法で可視化
・シュリーレン法で可視化された衝撃波をハイスピードカメラで撮影(1秒間に100万コマ、画素数924×768px)

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