
レーザーシートによる気流の可視化 ※撮影協力:東京理科大学 石川 仁 先生 青野 光 先生
「気体や液体の流れを可視化する」とは、流体を見える化してカメラや目視で観察できるようにすることです。通常は目に見えない現象を可視化することで、シミュレーションでしか評価ができない観測対象を実際の流れから検証することができます。
気体や液体の流れを可視化することは、流体の動きや流れの特性を理解しやすくするために行われます。主な目的は以下の通りです。
カトウ光研では、レーザーシート光源・シュリーレン装置による流体可視化を提案しています。レーザーシート光源による可視化は、流体に追従する粒子(トレーサー粒子)を散布して、レーザー光によって散乱する粒子を視認します。
一方、シュリーレン装置では流体の密度の違いによる光の屈折を可視化します。これをシュリーレン法といい、レーザーシートのようにトレーサー粒子を必要としません。
PIV Laser GⅡseries
安定性・耐久性・可搬性を備えた、PIV用レーザーシート光源の最適な選択肢。
PIV Laser GⅡseriesは、高精度な流体可視化の要求に応えるためのレーザーシート光源です。波長520nmの緑色半導体レーザーを採用し、ちらつきの少ない高い安定性を実現しています。均一で高輝度なシート光は、精密な可視化計測を可能にします。製品ページを見る
システムシュリーレンSS series
”シュリーレン法の新基準”
システムシュリーレンSS seriesは、光軸調整の大幅な簡素化により、これまで手間が掛かっていたシュリーレン撮影が手軽に行えます。Wパス方式(観測空間に2回平行光が通過)によって微細な現象も高いレベルで可視化を実現します。コンパクトな筐体で省スペース設置が可能な点も魅力の一つ。スライド式光学系により観測空間の調整が自由自在で、研究に応じた最適な設定ができます…製品ページを見る
PIV Laser(PIV Laser G series:レーザーシート光源)を使った気流の可視化からPIV計測までのイメージ動画です。流体に追従するトレーサー粒子(気流用トレーサー:煙)にレーザーシートを照射、可視化された流れをハイスピードカメラで撮影します。撮影された画像は、PIVソフトウェアで解析することで速度ベクトルが算出されます。可視化から解析までのイメージとしてご参考ください。
PIVでは、撮影した流体画像の輝度情報から流体の速度を算出できます。流れの可視化だけではあくまで定性的ですが、PIVでは流速を数値化して、流体の速さと方向を定量的に評価できます。
散乱光で流体を可視化する手法では、流れに追従する微小な粒子を使います。これをトレーサー粒子といい、空気や水など流体によって異なる粒子を使用します。トレーサー粒子は、流体を見える化するためのマーカーの役割を果たします。
空気を可視化する場合、空気の流れに追従して運動する煙(スモーク)を散布します。一方で、液体の場合には比重の近い固体粒子を懸濁して使用します。可視化したい対象や撮影の画素数を考慮して、適切な粒子を選択しないと実際の流れとは異なる見え方をしてしまいます。カトウ光研では、実験条件に応じた最適なトレーサー粒子を提案しています。
使用製品
動画では、複数のガスを用意して可視化しています。全て目には見えない無色透明のガスですが、シュリーレンでは可視化することができます。ガス種による密度の違いで、流れの特性を比較することや渦や淀み点など様々な情報を把握することができます。
動画内で可視化したガス種
・二酸化炭素 ・水素 ・ヘリウム ・酸素 ・アルゴン ・窒素
お役立ち資料【プレゼンにも使える】
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「PIV計測で知っておくべき!トレーサー粒子の基礎知識」
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